フロントガラスの油膜・水垢（ウロコ）を完全除去！原因・落とし方・撥水コーティングまで徹底解説

フロントガラスが油膜や水垢で汚れていると、視界が悪化するため運転しづらくなります。特に雨天時は、夜間にギラつきが発生するため事故のリスクも上がるため危険です。

今回は、そんなフロントガラスの汚れの原因と対策について解説していきます。

車をきれいに保つためには、フロントガラスの汚れをきれいに落とすことが大切です。

フロントガラスの汚れは自己流では落としにくいため、プロに依頼することがいいでしょう。

それでは、解説していきます。

フロントガラスに付着する汚れの種類と原因

フロントガラスの汚れをしっかりと落とすためには、汚れの種類を見極めることが大切です。

それぞれの汚れの特徴によって原因が異なるため、汚れの種類を理解することで効果的に対策することができます。

今回は、油膜と水垢（ウロコ）について解説していくのでぜひ参考にしてください。

油膜とは？

油膜とはガラス表面に付着した油分や不純物などが原因となり、フロントガラスに膜ができる現象をいいます。

主な原因は大気中の排気ガスや工場の煙、走行中の油分を含んだ水しぶきや雨、ボディに塗布したワックスや撥水剤が流れるなどが原因です。

ワイパーをしても、フロントガラスに水滴が残ってしまう現象を体験したことはありませんか。

油膜が付着した場合ワイパーで水滴を拭いても、光を乱反射させるため余計見えにくくなってしまいます。

その結果、視界不良を引き起こすため、運転時には非常に危険な状態となるのです。

油膜の危険性は、雨の日の走行時にあります。

晴れた日は大きな問題なく走行できますが、雨が降るとフロントガラスに水滴が残ってしまうため危険なのです。

エンジンオイルや大気中を漂う排気ガスがフロントガラスに付着することで、油の膜を作ってしまいます。

油分は水滴を弾きやすいため、ワイパーで拭き上げてもフロントガラスが白く曇って視界不良になるのです。

定期的な洗車は、油膜を落とすため効果があります。油膜は放っておくと落ちにくくなるため、定期的に洗車を行うことで車を清潔に保つことができるのでおすすめです。

水垢（ウロコ）とは？

フロントガラスの汚れとして代表的なものは、水垢があります。

ウロコとも呼ばれ、車の汚れの中でも代表的です。

水垢の特徴としては、白くこびりついた斑点状の汚れがフロントガラスに目立ちはじめます。

雨が降った後にフロントガラスを見ると、白い斑点状の汚れを見た経験はないでしょうか。

白い斑点状の汚れは水垢で、水滴が原因で発生します。雨天時に走行すると、雨水がフロントガラスに付着します。

雨水にはミネラル分が含まれており、乾燥することで白く固着するのです。

ミネラル分は、水道水にも含まれています。

水道水を使って洗車をすると拭き上げが甘い部分に白い斑点状の汚れが出る場合がありますが、これが水垢です。

雨水が乾燥して発生する原因と同じで、水滴中に含まれるミネラル分が原因となって起こります。

洗車をする際は曇りの日がいいのは、水滴がすぐに蒸発しないためです。水滴がすぐに蒸発すると、ミネラル分が固着して白く固まります。

このように晴天の日に洗車をすると、水垢が残りやすくなってしまうため曇りの日がおすすめなのです。

水垢は油膜よりも落としやすいですが、放っておくと跡が残るためなるべく早く対処しましょう。

定期的な洗車は、水垢の固着を防ぐため効果的です。

油膜と水垢の違い

具体的な油膜と水垢の違いは、どのようなことがあるのでしょうか。見た目、原因、落とし方の3つの観点で比較したものを、以下にまとめました。

	油膜	水垢（ウロコ）
見た目	ギラつき・にじみ	白い斑点状の汚れ
原因	排気ガス・ワックス・雨水	雨水・水道水のミネラル分
落とし方	油膜除去クリーナー	クエン酸・専用クリーナー

油膜の見た目の特徴は、ギラつき・にじみが目立ちます。一方で水垢は、白い斑点が目立つようになります。

油膜の特徴

油膜は油分が原因で発生するため、水滴を弾くことで光を乱反射するのが特徴です。

雨天時にワイパーで拭き上げても水滴が残ってしまうため、ギラつきやにじみが発生します。

油膜を落とす際には、油膜除去クリーナーを使用しましょう。

油膜除去クリーナーとは、油膜を効率的に除去するための専用クリーナーです。

カー用品店やネットなどでも購入することができ、比較的安価で入手することができます。油膜除去クリーナーを使うことで、初めての方でもきれいに洗浄することができるためおすすめです。

水垢の特徴

水垢は、水滴に含まれているミネラル分が固着して白い斑点状の見た目が特徴です。

雨水や水道水に含まれているミネラル分が固着することで、白い斑点状の汚れがついてしまいます。

水垢は油膜と比べて落としやすいですが、よりきれいに洗浄するためにはコツがあります。

それは、クエン酸と専用クリーナーを使用することです。

クエン酸を使用することで中和反応が起こるため、汚れを簡単に落とすことができます。

水垢の原因であるミネラル分は、アルカリ性です。そのため酸性のクエン酸を施すことで、中和反応が起こり水垢をきれいに落とすことができます。

専用クリーナー

専用クリーナーは、カー用品店やネットなどで購入することが可能です。

クエン酸と同じく酸性である製品がほとんどで、中和反応を利用して水垢を落とします。クエン酸よりも比較的価格は高くなりますが、仕上がりがよくなるためおすすめです。

艶出し効果や撥水効果も期待できるので、仕上がりにこだわる場合は専用クリーナーの方がいいでしょう。

このように、油膜と水垢でそれぞれ特徴が異なります。それぞれの特徴を理解することで、車をきれいな状態で保つことができるのでぜひ参考にしてください。

汚れていても艶のある車に生まれ変わるので、油膜や水垢で悩んでいる方はぜひご相談ください。

油膜・水垢（ウロコ）を落とす方法｜DIYでできる対策

油膜と水垢を落とすときは、専用のクリーナーを使わなくても汚れを除去することができます。自宅にあるもので手軽に汚れを除去する方法をまとめたので、ぜひ参考にして下さい。

油膜の落とし方

油膜を落とすときは、食器用洗剤やアルコールや重曹などを使用するときれいに落とすことができます。

油膜が発生する原因の油分を分解することで、汚れをきれいに落とすことが可能です。

食器用洗剤

食器用洗剤は、油分を落とすのに適しています。本来食べ物に含まれる頑固な油汚れを落とすために考慮して作られているので、油分の除去力が強いのです。

食器用洗剤を使って油膜を除去する場合、スポンジに食器用洗剤を含ませてフロントガラスを優しくこすりましょう。

油分の除去力に優れているため、簡単に油膜を落とすことができます。

アルコール

他にも、アルコールで油分を分解することができます。

消毒液にはアルコールが多く含まれているため、油膜を落とす際には有効です。アルコールも油分の分解力が強いため、簡単に油膜を落とすことができます。

アルコールを使用する際は、タオルやクロスを使用しましょう。タオルやクロスにアルコールを染み込ませて、軽くフロントガラスを吹き上げるだけで油膜を落とすことができます。

重曹

重曹は炭酸とも呼ばれており、原料は炭酸水素ナトリウムです。

ベーキングパウダーの主成分でもあり、調理の際にも利用されています。

重曹の特徴は、水を含むと弱アリカリ性になるということです。

油は酸性なので、重曹を使うと中和反応で油膜を落とすことができます。

重曹を油膜取りに使う場合は、水で溶かした状態でフロントガラスに塗りましょう。その後、軽く擦って水で洗い流せば油膜をきれいに取ることができます。

水垢（ウロコ）の落とし方

クエン酸・お酢

DIYで水垢を落とす際は、クエン酸やお酢がおすすめです。

水垢ができる原因はアルカリ性のミネラル分なので、酸性のクエン酸やお酢を使うことで中和させることができます。

フロスや布巾にクエン酸やお酢を染み込ませて、フロントガラスの水垢が目立つ部分を軽く拭き上げましょう。

アルカリ性の水垢と酸性のクエン酸やお酢が触れ合うことで、中和反応が起こるため簡単に水垢を落とすことができます。

メラミンスポンジ

他にも、メラミンスポンジを使って水垢を落とす方法も効果的です。

メラミンスポンジは水周りの掃除でよく使われる道具ですが、水垢を落とす際にも使うことができます。

メラミンスポンジの特徴は、ぬめりや油汚れを落としやすいことです。

スーパーなどで簡単に購入することができますが、いくつか注意点を理解しておく必要があります。

メラミンスポンジは「メラミンフォーム」というきめ細かな構造をしているため、汚れを落としやすいのが特徴です。

硬くて丈夫な細かい繊維で作られているため、強くこすると傷がついてしまいます。

メラミンスポンジを使ってフロントガラスを磨く時は、強くこすり過ぎないように注意してください。

フロントガラスに傷がつくと補修する必要があるため、余計な出費がかかってしまいます。

このように水垢は、家にあるもので簡単に落とすことが可能です。

DIYでもある程度きれいに落とすことができるので、参考にしてください。ただし、メラミンスポンジを使用する場合は注意が必要です。メラミンスポンジの特性上、強くこすると傷がつきやすいという特徴があるため気を付けてください。

DIYでは落とせない油膜・水垢はプロに任せる！

大体の水垢はDIYでもきれいに落とすことができます。

しかし中には、DIYでは落とせないような頑固な水垢もあるでしょう。

その場合は無理に落とそうとせずに、業者に依頼する方向で検討しましょう。

頑固な水垢を落とそうとして、力を込めてこすってしまう場合があります。

力を込めてしまうと、フロントガラスに傷がついてしまう可能性が高いので絶対にやめましょう。

フロントガラスの修理費用は高く、少しの傷でも高額になりやすいです。

力を込めても落ちないような頑固な傷は、専用の機材が必要になります。

機材が必要な場合はDIYで行うのは難しいため、業者へ依頼した方がいいでしょう。自分でやろうとするとかえって汚れを悪化させたり、傷を付けてしまうリスクもあります。

汚れがひどい場合は、プロによるガラスクリーニングがおすすめです。

プロのガラスクリーニングなら短時間で汚れもきれいになるので、自分でやるよりも仕上がりが全然違います。艶のあるコーティングで見た目もスタイリッシュになり、再び汚れが付くのを防ぐのでおすすめです。

油膜・水垢を防ぐ！撥水コーティングの重要性

油膜と水垢を防ぐためには、撥水コーティングを施す方法が有効です。

撥水コーティングとは水を弾く性質を持ったコーティング剤のことで、塗布すると雨水を弾きやすくなります。

汚れが付きにくくなるため、車以外にもさまざまなものに活用されているものです。

撥水コーティングのメリットは、大きくわけると3つあります。

メリット1：水を弾き、汚れにくい

1つは、雨水を弾きやすくなるため汚れが付きにくくなることです。

撥水コーティングをすると雨水と一緒に汚れが流れるため、車体に汚れが付きにくくなります。そのため、油膜と水垢を防ぐことができるのです。

メリット2：排気ガス付着防止効果

2つ目のメリットは、油膜の原因となる排気ガスなどの付着を防ぐことができるということです。

排気ガスが付着することによって油膜が発生しますが、コーティング剤を施すことで防ぐことができます。

車体にコーティングを塗布することで排ガスなどの気体の汚れを防ぐこともできるため、油膜の予防に効果的です。

メリット3：ガラスの透明感をキープ

3つ目のメリットは、ガラスの透明感を長期間キープできるということです。

コーティング剤を使うとガラス表面に汚れが付きにくくなるため、ガラスの透明感を維持することができます。

汚れても水で流すだけで落ちやすいので、手入れの手間を減らすことも可能です。

撥水コーティングの施工方法

さまざまなメリットがある撥水コーティングですが、どのようにして行えばいいのでしょうか。

具体的な施工手順について解説していきます。

施工手順は大きくわけると3つです。

撥水コーティングもプロに任せるのが確実！

撥水コーティングをDIYで行わない方は、プロに任せてもいいでしょう。

プロであれば下地処理からしっかりと行ってくれるため、汚れを丁寧に落としてくれます。

その後にプロ仕様のコーティング剤を塗布してくれるので、撥水効果が長期間持続します。

DIYでコーティングを行うメリットもありますが、プロに任せることで仕上がりは格段に良いです。

専用の機械を使って下地処理を丁寧に行ってくれるため、フロントガラスについた汚れがしっかりと落ちます。

DIYで行った場合はシャンプーで洗う程度ですが、プロに任せると徹底的な下地処理を行ってくれるため仕上がりが変わるのです。

また、コーティングが長期間持続するという点もメリットです。プロ仕様のコーティング剤を使うことで、時間が経ってもきれいな車体を維持することができます。

フロントガラスをキレイに保つための定期メンテナンス

フロントガラスをきれいに保つためには、定期的なメンテナンスが重要です。

日頃からフロントガラスをチェックする習慣があると、異常に気付きやすくなります。

では、具体的にどのようなことを行えばフロントガラスをきれいに保つことができるのでしょうか。

メンテナンス法１

1つは、洗車時のフロントガラスの汚れの点検です。

洗車時にフロントガラスの汚れを確認することで、ガラスの状態を把握することができます。

汚れている場合はコーティングを再施工しようか検討するきっかけになるため、日頃から気にかけるようにしておきましょう。

メンテナンス法２

2つ目は、水滴を放置しないということです。

水滴を放置すると、水垢の原因になってしまいます。水滴に気付いたらフロスや布巾などで拭き取ると、水垢予防になるためおすすめです。

メンテナンス法３

3つ目は、定期的な撥水コーティングを行うということです。

コーティングを定期的に行うことで水滴を弾くため、汚れがつきにくくなります。

コーティングを行うことで常にきれいな状態をキープすることができるため、定期的に行うといいでしょう。

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よくある質問（Q&A）

最後に、本文では紹介しきれなかったよくある質問についてまとめました。多くの方が抱えている疑問を知ることで、きれいなフロントガラスの維持に役立てましょう。

Q1. フロントガラスの油膜の原因は？

排気ガスやワックスの油分が付着することが主な原因です。油分がフロントガラスに付着することで、油膜が発生します。油分を除去する処理を行えば簡単に落とすことが可能です。

Q2. 油膜取りはどのくらいの頻度でやるべき？

月に1回程度のメンテナンスが理想です。ただし1ヶ月は目安なので、走行距離や車の保管状況などによって理想の頻度は変わります。走行距離が短くガレージなどに車を保管している場合は、油膜がつきにくいです。そのため、2ヶ月に1回油膜取りを行えばいいかもしれません。理想の頻度は1ヶ月に1回ですが、車の状態に合わせて行うようにしましょう。

Q3. 撥水コーティングを行う前に油膜取りは必要？

油膜が残っているとコーティングの効果が半減するため、必ず行ってください。油膜が残っている場合、油膜の上にコーティングを施工することになるため効果が半減してしまいます。コーティングをする際は、油膜をしっかりと取ってから行うようにしましょう。

Q4. 家庭にあるもので油膜は落とせる？

軽度なら食器用洗剤やアルコールで対応可能です。油分を分解する作用があるため、軽度の油膜であれば簡単に落とすことができます。食器用洗剤やアルコールを使っても落ちない場合は、市販の油膜落としの使用を検討した方がいいかもしれません。

Q5. プロに頼むとどのくらいの時間で終わる？

施工内容によりますが、30分〜1時間程度で終わることがほとんどです。店舗によって作業内容やスタッフ数が異なるため、時間は多少差が出ます。ですが、仕上がりは良くなるのでDIYで行うよりも品質がいいです。料金と時間をかけてもいいという方は、プロに依頼することも検討しましょう。

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専門店でフロントガラスを徹底クリーニングしよう！

まとめ｜フロントガラスの視界をクリアにして安全運転を！

フロントガラスをきれいに保つためには、油膜と水垢を予防することが大切です。

油膜と水垢はそれぞれ原因が異なるため、適切な方法で除去することが重要になります。

DIYで落とせる汚れもありますが、頑固な汚れはプロのクリーニングがおすすめです。撥

水コーティングを施せば、長期間きれいな状態をキープすることができます。

当記事を参考にしてきれいなフロントガラスを維持し、安全で楽しい運転を行いましょう。