【完全版】ガラスコーティングはしない方がいい?初心者でも後悔しないための完全ガイド

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「ガラスコーティングは本当に必要?」
「しない方がいいって聞いたけど?」

新車を購入した時、あるいは愛車の美しさを保ちたいと考えた時、必ず耳にするのが「ガラスコーティング」です。

ディーラーや専門店からは強く勧められますが、一方でインターネットでは「やめた方がいい」「後悔した」といった否定的な意見も散見されます。

特に車に詳しくない初心者の方にとっては、「高額な費用を払う価値があるのか」「失敗して後悔しないか」という不安が尽きないことでしょう。

本記事では、そんな不安を抱えたあなたのために書かれた「ガラスコーティングの決定版ガイド」です。

プロの視点から、ガラスコーティングの真のデメリット後悔事例を徹底的に解説します。

この記事を最後まで読めば、あなたは以下の重要な知識を得ることができます。

この記事で解る事
  • 「しない方がいい」と言われる具体的な理由と後悔事例
  • あなたのカーライフに合わせた「する/しない」の判断基準
  • 後悔しないための専門的な知識(業者選び、メンテナンス)

高額な費用を払って後悔する前に、ぜひこのガイドで正しい知識を身につけ、あなたの愛車にとっての「最適解」を見つけてください。

RID

要チェックです!

目次

なぜ「ガラスコーティング しない方がいい」と言われるのか?

RID社員がコーティングをしている

ガラスコーティングをネットで検索をすると、「しない方がいい」という意見が目につくのは、多くのユーザーが「期待値と現実のギャップ」に直面しているからです。

そこで、初心者が陥りやすい誤解と、プロの視点から見た真のデメリットを深掘りします。

1-1. 多くの初心者が陥る「期待値の誤解」と真のデメリット

ガラスコーティングは、魔法ではありません。

しかし、その宣伝文句や高額な費用から、過度な期待を抱いてしまう初心者が後を絶ちません。

この「期待値の誤解」こそが、後悔の最大の原因です。

「汚れない魔法の膜」ではない:メンテナンス不要という誤解

最も大きな誤解は、「一度コーティングすれば、もう汚れない」という認識です。

ガラスコーティングは、あくまで塗装を保護する「犠牲膜」であり、汚れが付着しにくく、落としやすくなる効果はありますが、汚れそのものを完全に防ぐことはできません

  • 現実: 施工後も定期的な洗車と、コーティング剤の性能を維持するための専用メンテナンスが必要です。このメンテナンスを怠ると、効果は急速に失われます。

水シミ・イオンデポジットが逆に目立つ:撥水性コーティング特有のリスク

ガラスコーティングの多くは、水を弾く「撥水性」を持っています。

この撥水効果は見た目には気持ちが良いものですが、水滴がレンズの役割を果たし、乾燥する際に水道水に含まれるミネラル分が固着しやすくなります。

これが水シミ(イオンデポジット)です。

  • 現実: 特に青空駐車や濃色車の場合、水シミが非常に目立ちやすくなり、人によっては「コーティングをしない方がマシだった」と後悔する大きな原因となります。

高額なランニングコスト:初期費用に加え、再施工や専用メンテナンス費用がかかる

ガラスコーティングは、施工自体に数万〜数十万円という高額な初期費用がかかります。

しかし、費用はそれだけでは終わりません。

  • 再施工の費用が高い: コーティングが劣化したり、事故などで一部を再施工する場合、その費用は再び高額になります。
  • 専用メンテナンス費用: コーティングの性能を維持するためには、専用のシャンプーやメンテナンス剤が必要となり、ランニングコストとして積み重なります。

ただ、施工店によっては、コーティング後の点検なども行ってくれる業者がいるので、そこは施工前にチェックしておくといいでしょう。

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RIDではコーティング施工をしてくださったお客様に施工後点検を行っております。

施工失敗のリスク:ムラや溶剤跡など、一度失敗すると取り返しがつかない

ガラスコーティングは、下地処理(研磨)からコーティング剤の塗布、拭き上げに至るまで、非常に高度な技術を要します。

  • DIYや技術力の低い業者に依頼した場合: 塗布ムラ、拭き残しによるシミ、溶剤跡などが残りやすく、これらは一度硬化すると簡単には除去できません
  • 結果として、愛車の美観を損ね、「取り返しがつかない」後悔につながります。

1-2. 「しない方がいい」と言われる具体的な6つの理由

前述の「期待値の誤解」に加え、特定の環境や習慣を持つ人にとって、ガラスコーティングがデメリットになりやすい具体的な理由を6つ挙げます。

理由詳細
1. 洗車頻度が低いと効果を感じにくい汚れを放置するとコーティング膜の上に固着し、撥水効果が低下します。洗車をしない人にとっては、高額な費用を払ったメリットが薄れます。
2. 洗車機のワックスで満足できる人にはメリットが薄い簡易的なワックスや洗車機のコーティングで十分なツヤや撥水に満足できるなら、ガラスコーティングの費用対効果は低くなります。
3. 雨シミ・イオンデポジットが逆に目立つケースがある特に撥水性の高いコーティングは、水滴が残りやすく、青空駐車などでは水シミが目立ち、美観を損ねる原因となります。
4. メンテナンス前提のコーティングを「やれば汚れない」と誤解してしまう施工店が「5年耐久」と謳っていても、それは定期的なメンテナンスが前提です。この前提を無視すると、すぐに効果が失われます。
5. 青空駐車で放置するとコーティングも早く劣化する紫外線や酸性雨の影響を強く受ける青空駐車では、コーティングの劣化が早く進みます。費用をかけた割に、耐久年数を全うできない可能性が高まります。
6. 再施工の費用が高い=ランニングコストがかかるコーティングは永遠ではありません。数年後の再施工や、部分的な補修が必要になった際の費用が高額になるため、トータルで考えると大きな出費となります。

これらの理由から、「ガラスコーティングはしない方がいい」という意見が生まれているのです。

次章では、これらのデメリットが現実となった具体的な「後悔事例」を見ていきましょう。

第2章:【実体験ベース】ガラスコーティングで失敗・後悔した人の5つの事例

前章で解説したデメリットは、実際に多くのユーザーの「後悔」という形で現実のものとなっています。

特に格安の施工店や、DIYなどで施工を行う初心者が陥りやすい具体的な失敗談を知ることは、非常に大事!

ここでは、インターネット上の口コミや専門家へのヒアリングから得られた、代表的な5つの後悔事例をご紹介します。

2-1. 後悔事例1:費用対効果を感じなかった(耐久年数より全然持たない)

「高額な費用を払ったのに、謳い文句の耐久年数まで効果が持続しなかった」

  • 事例の概要: 「5年耐久」と聞いて20万円をかけて施工したにもかかわらず、2年目には撥水効果が薄れ、汚れが目立ち始めた。結局、3年目には再施工を検討せざるを得なくなり、費用対効果を全く感じられなかった。
  • 失敗の要因: 業者が謳う耐久年数は、理想的な環境下での理論値であり、青空駐車や洗車頻度の低さなど、ユーザーの使用環境が考慮されていないケースが多い。また、コーティング剤の性能だけでなく、下地処理の質が耐久性に大きく影響することを理解していなかった。
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RIDは特にコーティングの下地処理に拘りを持っています!

2-2. 後悔事例2:汚れ・雨シミが逆に目立つようになった(特に濃色車)

ガラスコーティングの施工後に、以前よりも水シミや雨シミが目立つようになった

特に黒や濃紺といった濃色車のオーナーに顕著に見られます。

  • 事例の概要: 新車時に撥水性の高いコーティングを施工。当初は強力な水弾きに満足していたが、数ヶ月後からボンネットやルーフに白い輪状のシミ(イオンデポジット)が大量に発生。コーティングの膜が水を弾くことで水滴が残りやすくなり、それが乾燥することでシミが濃く固着してしまった。
  • 失敗の要因: 撥水性のコーティングは、水滴が玉になりやすいため、水が流れにくい環境(青空駐車、洗車後の拭き上げ不足)では、水シミのリスクが格段に高まります。自分の駐車環境や洗車習慣に合わないコーティングを選んでしまったことが原因です。

2-3. 後悔事例3:メンテナンスを怠って効果が半減した

「コーティングしたから洗車は楽になる」という言葉を「洗車しなくてよくなる」と誤解した

  • 事例の概要: 施工後、洗車回数が激減。半年後、洗車をしてみると撥水効果がほとんどなくなり、汚れも固着してしまっていた。業者に相談したところ、「メンテナンス剤を定期的に使用し、最低でも月に一度は洗車が必要」と言われ、初めてメンテナンスの重要性を認識した。
  • 失敗の要因: ガラスコーティングは、空気中の排気ガスや花粉、黄砂などによって表面に汚れの膜が形成されます。この膜を放置すると、コーティング本来の性能が発揮できなくなります。「メンテナンスフリーではない」という基本を理解せず、業者からの説明も聞き流してしまったことが原因です。

2-4. 後悔事例4:ムラ・溶剤跡など仕上がり不良に当たってしまった

コーティング剤の性能以前に、格安施工店・又はDIYによる施工技術の未熟さ

  • 事例の概要: 費用を抑えるために、技術力が不確かな格安の業者や、DIYで硬化型のコーティング剤に挑戦。結果、光の当たり方によってボディに拭きムラコーティング剤の塗り残し・溜まりができてしまい、かえって美観を損ねてしまった。特に濃色車では、このムラが非常に目立ちます。
  • 失敗の要因: ガラスコーティングは、塗布前の下地処理(研磨)と、塗布後の拭き上げが仕上がりを左右する生命線です。この工程には熟練の技術が必要であり、技術力の低い業者や初心者のDIYでは、失敗のリスクが極めて高くなります。

2-5. 後悔事例5:ディーラーコーティングは耐久が短いケースが多い

新車購入時に勧められるままにディーラーでコーティング

失敗の要因: ディーラーの主な業務は車の販売であり、コーティングは専門外です。下請けの業者が施工する場合も多く、専門店のような徹底した下地処理や、高性能な硬化型ガラスコーティング剤を使用しないケースがあります。結果として、費用はそれなりにかかるにもかかわらず、専門店レベルの耐久性や仕上がりを得られないことがあります。

事例の概要: ディーラーで勧められたコーティング(多くはポリマー系や簡易的なガラス系)を施工したが、1年程度で効果が薄れてしまった。専門店で施工した知人の車と比較し、耐久性やツヤの深さに大きな差があることに気づき、最初から専門店に依頼しなかったことを後悔した。

第3章:ガラスコーティングを「しない」という選択肢のメリットとリスク

これまでの章で、ガラスコーティングのデメリットと後悔事例を見てきました。しかし、「ガラスコーティングをしない」という選択も、決してネガティブなものではありません

むしろ、特定のユーザーにとっては賢明な判断となり得ます。この章では、「しない」という選択肢を肯定的に捉え、そのメリットと、逆に「しない」ことによるリスクを両面から解説します。

3-1. コーティングを「しない」ことの具体的なメリット

ガラスコーティングをしないことで得られるメリットは、主に「コスト」「自由度」「修復の容易さ」の3点に集約されます。

コストの削減:初期費用とメンテナンス費用が一切かからない

最も明白なメリットは、費用がかからないことです。

手軽さ:好きな時に好きなケミカルで手入れができる自由度

ガラスコーティングを施工すると、コーティング剤との相性を考慮し、使用できる洗剤やワックスが限定されることがあります。

傷の修復の容易さ:軽微な傷であれば、コンパウンドなどで自分で修復しやすい

硬いガラスコーティングの膜は、一度傷が入るとその傷が目立ちやすく、修復が困難になることがあります。

3-2. コーティングを「しない」とどうなる?

一方で、塗装を保護する「犠牲膜」がない状態は、愛車の塗装が常に過酷な環境にさらされることを意味します。

「しない」という選択をするならば、以下のリスクを理解し、適切なケアを行う必要があります。

リスク詳細
紫外線・酸性雨による塗装劣化が早まる塗装のクリア層が直接、紫外線や酸性雨に晒されるため、酸化や劣化が進行しやすくなります。特に屋外駐車の場合、数年でツヤが失われ、塗装が白っぽくなる「チョーキング現象」のリスクが高まります。
水垢や小傷がつきやすくなるコーティングによる滑水性や防汚性が得られないため、洗車時の摩擦による洗車傷(スクラッチ)や、雨水に含まれる汚れの固着(水垢)が起こりやすくなります。
長期的には「外観の劣化 → 査定額が下がる」塗装の劣化や傷が進行すると、車の美観が損なわれ、中古車として売却する際の査定額にマイナスの影響を与える可能性が高くなります。特に人気色や高額車の場合、この差は無視できません。

3-3. 「しない」場合の代替案(簡易コーティング・ワックス)

ガラスコーティングをしないと決めた場合でも、愛車の塗装を保護し、美観を保つ方法はあります。それが、簡易コーティングワックスといった代替案です。

簡易コーティング(ポリマー系・フッ素系)のメリット・デメリット

種類メリットデメリット
簡易コーティング施工が非常に簡単(洗車後にスプレーして拭き取るだけ)。価格が安価で、ツヤ出し効果も高い。耐久性が短い(数週間〜数ヶ月)。ガラスコーティングのような硬い保護膜は形成されない。

簡易コーティングは、手軽にツヤと撥水性を得たい、洗車が好きで頻繁にケアできる初心者の方に最適です。

ワックスのメリット・デメリット

種類メリットデメリット
ワックス深く濡れたような「艶」を出す効果に優れる。特にカルナバロウを主成分とするワックスは、独特の高級感のあるツヤが得られる。施工に手間と時間がかかる。熱や雨に弱く、耐久性が短い。油分を含むため、汚れやホコリを吸着しやすい。

ワックスは、手間をかけてでも最高のツヤを追求したい、クラシックカーや趣味性の高い車に乗るオーナーに根強い人気があります。

第4章:【最終判断】あなたは「するべき人」?「しない方がいい人」?

これまでの章で、ガラスコーティングのメリットとデメリット、そして「しない」という選択肢のリスクと代替案を理解していただけたかと思います。

この章では、あなたの「車の使い方」「駐車環境」「メンテナンス習慣」という3つの重要な要素に基づき、あなたがガラスコーティングを「しない方がいい人」なのか、それとも「した方がいい人」なのかを明確に判断するためのチェックリストを作ってみました!

4-1. あなたは「しない方がいい人」?(チェックリスト)

以下の項目に多く該当する方は、高額なガラスコーティングをしても、その効果を十分に享受できず、後悔する可能性が高いため、「しない」という選択肢を強く推奨します。

項目該当度判断の理由
ほとんど洗車しないコーティングはメンテナンスが必須です。洗車をしないと、汚れが固着し、効果が急速に失われます。高額な費用が無駄になる可能性が極めて高いです。
外観にこだわりがない、洗車機のワックスで十分簡易的なケアで満足できるなら、ガラスコーティングの「深いツヤ」や「硬い保護膜」といった付加価値は不要です。費用対効果が合いません。
雨シミが気になりやすい環境(青空駐車・黄砂地域)撥水性のコーティングは水シミのリスクが高まります。特に濃色車で青空駐車の場合、シミが目立ち、かえってストレスになる可能性があります。
なるべく費用をかけたくない初期費用だけでなく、数年ごとの再施工やメンテナンス費用をトータルで考えると、コスト負担は大きいです。簡易コーティングやワックスで十分です。

【結論】 これらの項目に多く該当する方は、「ガラスコーティングをしない」、または「簡易コーティングやワックスで十分」でも問題なし!

4-2. あなたは「した方がいい人」?(チェックリスト)

以下の項目に多く該当する方は、ガラスコーティングのメリットを最大限に享受でき、満足度が高くなる可能性が高いため、「する」という選択肢を推奨します。

項目該当度判断の理由
常に愛車を美しく保ちたい、新車のツヤを長く維持したいガラスコーティングの最大のメリットは、塗装の劣化を防ぎ、新車時の深いツヤを長期間維持できる点です。美観維持への意識が高い方に最適です。
自分で洗車する習慣がある、メンテナンスの重要性を理解しているコーティングの効果を最大限に引き出し、長持ちさせるには定期的な洗車とメンテナンスが不可欠です。この習慣がある方は、費用対効果が高くなります。
売却時の査定額を上げたい塗装の状態は査定額に直結します。長期間にわたり塗装を保護することで、売却時に「きれいな状態」を維持でき、査定額アップに貢献する可能性があります。
高額な費用を「塗装保護への投資」と捉えられるコーティングは消耗品ではなく、塗装を保護するための「保険」や「投資」です。その価値を理解し、費用を惜しまない覚悟がある方に適しています。

【結論】 これらの項目に多く該当する方は、「ガラスコーティングをする」ことで、快適なカーライフと愛車の資産価値維持というメリットを享受できるでしょう。

ただし、業者選びとメンテナンスの徹底が大事です!

次章では、コーティングを「する」と決めた方が、失敗せずに最高の効果を得るために、専門家が教える正しい知識と業者選びのポイントを解説します。

第5章:後悔しないための専門家ガイド(正しい知識と業者選び)

カーフィルム施工をしているRID社員

前章のチェックリストで「ガラスコーティングをした方がいい」と判断した方、あるいは「しない」と決めた方も、この章で解説する正しい知識で業者選びを行ってみましょう!

5-1. ガラスコーティングの本来の目的を正しく理解する

後悔の多くは、コーティングに対する過度な期待から生まれます。まずは、ガラスコーティングの本来の役割を正しく理解しましょう。

本来の目的

ガラスコーティングは、以下の4つの目的のために行う「塗装保護の手段」です。

  1. 塗装を守る「犠牲膜」: 紫外線、酸性雨、鳥の糞、虫の死骸など、塗装にダメージを与える要因から、コーティング膜が身代わりとなって塗装を守ります。
  2. 紫外線・酸性雨・熱からの保護: 塗装の劣化の最大の原因である紫外線や酸性雨から、塗装のクリア層を物理的に遮断します。
  3. 艶の強化: コーティング剤が塗装面の微細な凹凸を埋め、光の反射を均一にすることで、新車以上の深みのある艶を生み出します。
  4. 洗車を楽にする: 汚れが固着しにくくなり、水洗いだけでも汚れが落ちやすくなるため、日々のメンテナンスの負担を大幅に軽減します。
誤解ポイント
  • “汚れない魔法の膜”ではない: 汚れは付着します。しかし、落ちやすくなります。
  • メンテナンス不要ではない: 効果を維持するためには、定期的な洗車とメンテナンスが必要です。

5-2. 専門家が教える「正しい業者」の選び方

ガラスコーティングの仕上がりは、「コーティング剤の性能」よりも「施工する人の技術」に大きく左右されます。後悔しないためには、以下の基準で業者を選びましょう。

最重要は「技術力」:研磨技術(磨き)と下地処理の丁寧さ

RID

ここ、めちゃくちゃ重要です!

コーティング剤を塗る前の下地処理(特に研磨)こそが、仕上がりの9割を決めると言っても過言ではありません。

  • 研磨技術: 塗装面にある洗車傷や水シミを完全に除去し、鏡面状態にする技術があるか。これができていないと、コーティングをしても傷やムラがそのまま閉じ込められてしまいます。
  • 脱脂の丁寧さ: 研磨後の油分やコンパウンドのカスを完全に除去する「脱脂」作業を徹底しているか。これが不十分だと、コーティング剤が塗装に密着せず、早期剥離の原因となります。

設備も重要:施工環境のチェック

技術力が高くても、環境が整っていなければ最高の仕上がりは望めません。

  • 純水洗浄ができるか: 水道水に含まれるミネラル分(水シミの原因)を含まない純水で洗車・仕上げを行っているか。
  • クリーンルームで施工しているか: 埃や塵が舞い込まない密閉された空間(クリーンブース)で作業しているか。
  • 熱乾燥・赤外線乾燥の設備があるか: コーティング剤を強制的に硬化させる設備があることで、安定した性能と早期の引き渡しが可能になります。
信頼性の確認:実績とアフターケア
  • 実績・レビュー: 施工実績が豊富で、具体的な車種や施工内容が公開されているか。
  • 料金の透明性: 研磨の工程や使用するコーティング剤の種類、料金体系が明確か。
  • 施工後のアフターケアの有無: 定期的なメンテナンスメニューや、万が一のトラブル時の保証内容が充実しているか。

ディーラー・量販店・専門店の違い

業者価格帯仕上がり・技術力耐久性・使用薬剤
専門店最高(研磨技術が高い)高性能な硬化型ガラスコーティング剤を使用
ディーラー中〜高標準的(下請けの場合あり)簡易的なコーティング剤が多く、耐久性が短い傾向
量販店標準的〜低簡易コーティングやポリマー系が中心

5-3. 費用相場とコスパ(どこでやるのが一番良いか)

費用の目安(一般的なMサイズ車の場合)

  • 専門店: 5万〜20万円(使用するコーティング剤や研磨の程度による)
  • ディーラー: 3万〜10万円
  • 量販店: 1万〜5万円

結論:新車 × 専門店が一番長持ちでコスパが良い理由

一見すると専門店は高額ですが、「耐久性の長さ」「仕上がりの質」を考慮すると、最もコスパが良いのは、弊社、RIDのようなカーコーティング専門店です。

  • 理由: 専門店は、最も手間のかかる下地処理(研磨)を徹底し、高性能な硬化型ガラスコーティング剤を使用するため、効果が長期間持続します。結果として、頻繁な再施工が不要となり、トータルコストで見た場合の費用対効果が高くなります。特に新車時の塗装が綺麗な状態であれば、研磨の手間が少なく、最高の状態でコーティング膜を形成できるため、最もおすすめです。

5-4. 自分でガラスコーティングはできる?(DIYのメリット・デメリット)

DIYでコーティングをしている人

費用を抑えたい初心者にとって魅力的なDIYですが、リスクも伴います。

DIYのメリットDIYのデメリット
安い(数千円〜2万円程度)仕上がりのムラができやすい
気軽にできる(自分のペースで)研磨・下地処理ができない(傷の上からコーティングすることになる)
耐久性が短い(プロ用と比べて成分が簡易的)
失敗すると逆に汚れが目立つ(ムラが硬化すると除去が困難)

【結論】 DIYは、「簡易コーティング(スプレー系)」に留めることを強く推奨します。

本格的な「硬化型2液タイプ」は、プロでも失敗するリスクがあるため、初心者は避けるべきです。

第6章:後悔しないための施工後のメンテナンスと注意点

第4章のチェックリストで「ガラスコーティングをする」と決断し、第5章で信頼できる業者を選んだ方へ。ここからは、費用をかけたコーティングの効果を最大限に引き出し、後悔を避けるための具体的な行動指針を解説します。

どんなに高性能なコーティングでも、施工後のケアを怠れば、その効果は半減します。

「メンテナンス不要ではない」という基本を忘れず、以下の点に注意してください。

6-1. 施工後の初期メンテナンスと注意点

コーティング剤が完全に硬化するまでの期間は、非常にデリケートです。この初期段階のケアが、コーティングの耐久性を左右します。

完全に硬化するまで「濡らさない」「洗車しない」

ガラスコーティング剤は、塗布後すぐに硬化が始まりますが、完全に硬化して最大の性能を発揮するまでには時間が必要です。

  • 引き渡し直後: 施工店から車を引き取った後、最低でも24時間から48時間は、雨や水に濡らさないように注意が必要です。
  • 初期洗車NG期間: 施工店によって異なりますが、1週間から2週間は洗車を控えるよう指示されることが一般的です。この期間に洗車をすると、硬化途中のコーティング膜が剥がれたり、ムラになったりするリスクがあります。必ず施工店の指示に従ってください。

洗車機は基本OKだが注意点あり

ガラスコーティングは、洗車機による洗車を想定して設計されているものが多いですが、使用する洗車機には注意が必要です。

  • ブラシの種類: 布ブラシ(スポンジブラシ)を使用している洗車機を選びましょう。昔ながらの硬いナイロンブラシは、コーティング膜や塗装に傷をつける原因になります。
  • ワックス洗車は避ける: 洗車機のメニューにある「ワックス洗車」や「撥水コート」は、コーティング膜の上に油膜を張ってしまうため、コーティング本来の性能を妨げます。「水洗い」または「シャンプー洗車」のコースを選んでください。

6-2. 効果を長持ちさせるための定期メンテナンス

ガラスコーティングの効果を長期間維持するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。これは、コーティング膜の上に付着した汚れの層(スケールや油膜)を除去し、本来の性能を回復させるために行います。

3〜6ヶ月に一度のメンテナンスの重要性

理想的なのは、3ヶ月から6ヶ月に一度、プロによるメンテナンスを受けることです。

  • プロのメンテナンス内容: 専門のケミカルを使用して、通常の洗車では落ちない水シミ(イオンデポジット)や油膜を分解・除去します。これにより、コーティング膜がリフレッシュされ、撥水性や光沢が回復します。
  • セルフメンテナンス: プロのメンテナンスの間に、専用のメンテナンス剤(トップコート)を使用してセルフケアを行うことで、さらに効果を長持ちさせることができます。

トップコート(有機質系)を重ねるのも有効

ガラスコーティング(無機質)の上に、トップコート(有機質)を重ねて使用する方法は、効果的なメンテナンス手段の一つです。

  • トップコートの役割: トップコートは、コーティング膜の表面に薄い犠牲膜を形成します。これにより、水シミや汚れが直接硬いガラス膜に固着するのを防ぎ、トップコートが代わりに汚れを受け止めてくれます。
  • メリット: 定期的にトップコートを塗り直すことで、ガラスコーティング本体の劣化を防ぎ、常に高い撥水性や光沢を維持しやすくなります。

【重要】 コーティングを長持ちさせる秘訣は、「汚れたらすぐに洗う」ことです。特に鳥の糞や虫の死骸、樹液などは、酸性度が高く、コーティング膜を侵食する可能性があるため、見つけたらすぐに水で洗い流すようにしてください。

第7章:よくある質問(Q&A)

これまでの章で、ガラスコーティングに関する疑問の多くは解消されたかと思いますが、最後に、読者から寄せられることの多い質問をQ&A形式でまとめました。

Q1. ガラスコーティングをしない方がいい人は?
  • 洗車をほとんどしない方: コーティングはメンテナンスが必須であり、洗車をしないと効果がすぐに失われ、費用が無駄になります。
  • 洗車機のワックスで十分満足できる方: 高額な費用をかけるメリットが薄いです。
  • 費用を極力抑えたい方: 初期費用だけでなく、数年ごとの再施工やメンテナンス費用も考慮すると、コスト負担は大きいです。
コーティングで後悔する理由は?

A. 後悔の主な理由は、**「期待値の誤解」「施工・メンテナンスの失敗」**の2点です。

  • 期待値の誤解: 「汚れない魔法の膜」と誤解し、メンテナンスを怠った結果、効果が持続しなかった。
  • 施工の失敗: 技術力の低い業者に依頼した結果、ムラやシミが残ってしまった。
  • 環境との不一致: 撥水性のコーティングを選んだ結果、青空駐車で水シミが目立つようになった。
雨シミ(イオンデポジット)が増えるのはなぜ?

撥水性の高いコーティングは、水を弾いて水滴が玉状になります。この水滴がレンズ効果を生み出し、乾燥する際に水道水や雨水に含まれるミネラル分が濃縮・固着しやすくなるためです。特に青空駐車濃色車で顕著に発生しやすくなります。これを防ぐには、水滴が残らない親水性疎水性のコーティングを選ぶか、こまめな拭き上げが必要です。

青空駐車でもコーティングはした方がいい?

一概には言えませんが、「親水性」または「疎水性」のコーティングを選び、定期的なメンテナンスを徹底するのであれば、するメリットはあります。

  • メリット: 紫外線や酸性雨から塗装を保護する効果は、屋根がない青空駐車こそ必要です。
  • 注意点: 撥水性のコーティングは水シミのリスクが高いため、避けるべきです。また、劣化が早いため、プロによる定期的なメンテナンスは必須となります。
新車にコーティングは必要?

.新車時こそ、コーティングの最大のチャンスであり、最も推奨されます。新車の塗装は最も綺麗な状態であり、高額な下地処理(研磨)の費用を抑えることができます。綺麗な状態を長期間維持し、塗装の劣化を防ぐための「保険」として非常に有効です。ただし、ディーラー任せにせず、信頼できる専門店を選ぶことが重要です。

施工後の正しいメンテナンスは?

以下の3点を守ることが重要です。

定期的なケア: 3〜6ヶ月に一度、プロのメンテナンスを受けるか、専用のメンテナンス剤(トップコート)でセルフケアを行う。

洗車頻度: 最低でも月に1〜2回は洗車し、コーティング膜の上の汚れの層を除去する。

洗車方法: 柔らかいスポンジと中性シャンプーを使用し、洗車後は水滴をすぐに拭き取る(特に夏場)。

まとめ:ガラスコーティングは“人によって必要・不要が分かれる”サービス

【完全版】ガラスコーティングはしないほうがいい?サムネイル

まとめますと、ガラスコーティングは、決して「万能な魔法の膜」ではありません。

高額な費用をかけたにもかかわらず、「水シミが目立つ」「耐久年数より持たない」「メンテナンスが大変」といった後悔事例が生まれるのは、そのデメリットや特性を正しく理解していなかったからです。

しかし、その一方で、

  • 「塗装を紫外線から守る」
  • 「洗車を劇的に楽にする」
  • 「新車のツヤを維持する」

という、費用に見合う大きなメリットがあることも事実です。

結局のところ、ガラスコーティングは、「人によって必要・不要が分かれる」サービスであり、「する」か「しない」かの判断は、あなたのカーライフのスタイルと習慣によって決まるという結論に至ります。

後悔しないために最も大切なことは、以下の2点です。

  1. 期待値を正しく設定すること: 「汚れない」ではなく、「汚れが落ちやすくなる」と理解し、過度な期待をしないこと。
  2. メンテナンスを怠らないこと: コーティングは「保険」であり、その効果を維持するためには、定期的な洗車とメンテナンスという「保険料」を払い続ける必要があります。

もし、あなたが「しない方がいい人」のチェックリストに多く該当したなら、無理に高額なコーティングをする必要はありません。簡易コーティングやワックスで、手軽に愛車をケアする方が、精神的にも経済的にも満足度が高いでしょう。

逆に、「した方がいい人」に該当したなら、信頼できる専門店を選び、正しい知識を持ってメンテナンスを徹底することで、最高のカーライフを送ることができます。

もし、あなたが「する」という選択肢に傾いているのであれば、次のステップとして、複数の専門店の無料相談や見積もりを推奨します。

本記事で学んだ「技術力(研磨)」「設備(純水・クリーンルーム)」「アフターケア」の3つの視点から、業者に質問を投げかけてみていただくと、その業者によって、対応や説明の丁寧さこそが、その業者の信頼度を測る最高のバロメーターとなります。

この記事が、あなたの愛車にとって最も賢明で、後悔のない判断を下すための一助となれば幸いです。

みよし市のRIDでは、貴方の大事なお車に最適なケアを行う自信があります!

お問合せは、みよし市のRIDまで。

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この記事を書いた人

愛知県みよし市にあるカーディテーリング専門店。
車検対応のゴーストフィルム、プロのボディコーティング、ヘッドライト磨きなど、愛車を美しく守る施工を提供しています。
「すべての車に、誇れる輝きを。」をモットーに、地域密着で丁寧なサービスを心がけています。

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